カバヤ食品株式会社_さくさくぱんだ

世代を超えて愛される『さくさくぱんだ』が 2年間の試行錯誤を経て生まれ変わりました

2026.09.10

カバヤ食品株式会社

住所:〒709-2196 岡山県岡山市北区御津野々口1100
電話: 0120-24-0141
『タフグミ』(グミ)や『塩分チャージ』(清涼菓子)『セボンスター』(玩具菓子)などの製造・販売を行う菓子メーカーです。おいしさだけではなく、消費者の心に響く価値を備えたブランドを提供し続けることを目指しています。

<プロフィール>

●H.O.さん ブランド企画部 チョコレートビスケット課

親から子へ受け継がれるロングセラーブランドの魅力

―業界に関わらず、人気を保ちながら長期間にわたり愛される製品を生み出すのは至難の業と言われます。今回は20年、30年と店頭に並び続けるロングセラー製品を幾つも世に送り出す菓子メーカーカバヤ食品の、2026年秋に全面的にリニューアルした『さくさくぱんだ』にスポットを当てました。その舞台裏と、進化した『さくさくぱんだ』の魅力について、開発担当のH.O.さんに伺いました。まずは『さくさくぱんだ』がどのような時代背景の中で誕生したのか、経緯などについて教えてください。

H.O.

カバヤ食品は戦後間もない1946年に創業した菓子メーカーです。あらゆるものが不足していた時代に掲げた「日本の会社が作ったもので日本中を元気にしたい、子どもたちに笑顔と夢を届けたい」という創業の精神が表すように、おいしさだけではない+αの価値を提供できるブランドを生み出してきました。そのひとつである『さくさくぱんだ』は、上野動物園で日本初の国内繁殖による「トントン」が生まれ(1986年)、日中国交正常化20周年を記念して「リンリン」が来日(1992年)するなど、パンダに脚光が集まっていた時代(1996年)に誕生しました。以来、人々に笑顔と癒しを届け、だれからも愛される「パンダ」をモチーフにしたチョコレートビスケット菓子として長年にわたり親しまれています。

―『さくさくぱんだ』がロングセラーたる所以をどのように認識されていますか?

H.O.

『さくさくぱんだ』について生活者の心理や行動理由といった潜在的なニーズを探る調査を実施しました。その結果から『さくさくぱんだ』に愛着をもっているユーザーの方々は、ぱんだの表情や形をお子さんとのコミュニケーションのきっかけとしているという実態が見えてきました。また結婚前から『さくさくぱんだ』を好きだったユーザーが、お子さんの成長を機に一緒に楽しむことでさらに愛着が深まっていることもわかりました。子どもが「ぱんだちゃん、にこってしてるね」など、楽しそうにおしゃべりをしながら食べる様子を見ると親もうれしくなり「また買ってこよう」と思うものです。そうした親子のコミュニケーションを通じて、親の『さくさくぱんだ』への愛着がさらに深まり、子へとつながる好循環は、『さくさくぱんだ』ならではの強みだと言えます。

リニューアル前のさくさくぱんだ

原材料から見直し、味わいのクオリティーを高めています

―『さくさくぱんだ』の全面的なリニューアルに取り組むきっかけは何だったのでしょうか?

H.O.

発売以来、時代やニーズを反映しながら改良を重ね現在に至ります。2層構造のミルク&ほろにがチョコレート、期間限定フレーバーなどで個性を発揮し、子どもに加え、30代から40代の女性ユーザーの支持も広げてきました。幅広いご愛顧によりブランド認知率は高水準にある一方で、近年は店頭での購買につながっていないという課題が出てきていました。この課題を解決するために全面リニューアルを進めることにしました。

―2年がかりで導入したリニューアルのポイントについて教えてください。

H.O.

今まで以上に子どもはもちろん、大人も楽しめるような進化を重視し、ビスケットとチョコレートの原料配合をイチから見直しています。その中で最大の変更は、さくさく食感を最大限高めるために、ビスケットの原料を小麦粉から米粉に切り替えたことです。さらに焙煎玄米を加えることでビスケットの香ばしさを高めました。また「なめらかミルク味」と「すっきり塩ミルク味」からなる2層仕立てのチョコレートには隠し味に塩を効かせることで良いアクセントになっています。昨今注目を集める機能性チョコレートという流れには乗らず、『さくさくぱんだ』というブランドが築いてきた親しみやすさ、かわいらしさを個性として大切にすることを優先しました。その結果、米粉を使うことにより「さくさく食感」を高め「かろやかな食べごこち」を実現し、それによりグルテンフリーという価値も付加することができました。

五感で楽しむことができて、食べ飽きない「かろやかな食べごこち」へ進化

―生まれ変わった『さくさくぱんだ』の魅力を教えてくだい。

H.O.

『さくさくぱんだ』をはじめカバヤ食品の製品づくりでは、食べた時のおいしさは当然のこととして、幸福感や喜び、愛着といった食べた方の心を動かすような情緒的価値の創出にも重きを置いています。『さくさくぱんだ』の魅力の一つである、かわいいぱんだ型はそのままに、楽しい雰囲気をお菓子でも表現しているので、食べた方の心を躍らせられる、ポジティブな気持ちにできる存在になれたらうれしいです。食感だけでなく味わいのクオリティーも追求しています。❝かわいい❞に加え、米粉による食感、手が止まらなくなる、続けて食べたくなるおいしさでも『さくさくぱんだ』が選ばれるように再設計しました。今後は、生まれ変わった『さくさくぱんだ』をどんどん成長させていきたいと考えています。

生まれ変わったさくさくぱんだ

―記憶は感情的な体験を伴うほど残りやすいと言います。その記憶は情緒的価値として、例えば店頭での製品選びにも影響を与えていると知りました。お菓子に対するイメージが変わった気がします。貴重なお話をありがとうございました。

▶かぞくと編集部:「子どもたちに笑顔と夢を届けたい」という創業時の想いを胸に、進化を続けるカバヤ食品様。開発の裏側にあるリアルな葛藤や試行錯誤のお話を伺い、『さくさくぱんだ』が世代を超えて「家族のコミュニケーション」を生み出し、愛され続ける理由が腑に落ちました。素敵なお話をありがとうございました。

カバヤ食品株式会社

住所:〒709-2196 岡山県岡山市北区御津野々口1100
電話: 0120-24-0141
『タフグミ』(グミ)や『塩分チャージ』(清涼菓子)『セボンスター』(玩具菓子)などの製造・販売を行う菓子メーカーです。おいしさだけではなく、消費者の心に響く価値を備えたブランドを提供し続けることを目指しています。