株式会社 魚宗フーズ
住所:〒702-8002 岡山県岡山市中区桑野709-10
電話:086-274-0034
魚宗フーズは主に寿司や惣菜の製造・販売を手掛ける、地域に愛され続けて50周年の食品会社です。家庭も大切にしながら働けるよう無理のないシフトや安心の職場環境を整えています。家族との時間を大切にしながら、安心して長く働ける会社です。
<プロフィール>
●Y.K.さん(右上) 管理本部 総務課-2児のママ-
●M.M.さん(右下) 管理本部 人事課 人事・広報-1児のママ-
従業員一人ひとりに寄り添い、希望に応え、働きやすさを追求
―2006(平成18)年に就任した山本 雅史代表取締役社長のもと❝大家族主義❞という環境づくりに努めて、さまざまな取り組みを行ってきました。従業員が幸せを感じられる会社を創造するためにすべての業務・制度を見直し、一新しました。フードビジネスを幅広く手掛けるうえでの安心・安全な『食』の提供に関するルールの厳罰化を進めています。全従業員(パート、実習生、アルバイト、社員、役員、社長)を対象に経営哲学の共有、浸透が図られています。そういう背景のもとY.K.さん、M.M.さんとも子どもが手を離れる前に入社されました。貴社を選ばれた理由、働き始めて感じた魅力などを教えてください。
Y.K.
家のこと、子どものことを一番に考えたかったので、2024年6月にパートとして転職しました。決め手は、新しい分野に挑戦できるからです。念願が叶い現在は事務的な仕事を担当しています。
―貴社はパート勤務の方にも時給に加えて能力給が用意されているそうですね。
Y.K.
頑張った分だけ評価してもらえる体制は、やりがいにつながります。勤務時間に関しても社員は1カ月ごと、パートは採用契約時に出退勤時間を自由に設定できるため、子どもに手がかかる時期でも働きやすいと思いました。私はフルタイムの方より退社時間が早い契約だったのですが、気後れせずに契約時間通りに帰れるように周囲の方が気遣ってくださる職場の雰囲気が居心地良く感じ、2026年4月からは私の希望で正社員として勤務しています。

―M.M.さんは入社当初から正社員として働かれているとのこと。貴社についてどのような印象を持たれているか聞かせてください。
M.M.
子育てをしながらの就職活動は条件が限られて大変なこともたくさんありましたが、面接で半日有休や小学校1年生修了時まで時短勤務が可能など、いろいろ配慮をしてもらえる制度があると知り、入社しました。勤務してからまだ2年ほどですが、1カ月ごとのシフト制で、家庭の予定や保育園の行事などを考慮していただけるため、とても働きやすいです。
―業務内容についても教えてください。
M.M.
メインは採用活動で、求人広告を出し、学校訪問もしています。私は何度か転職していて、毎回異なる仕事に就きたいタイプで、今回は人事・広報を担当させてもらうことが前提でした。特に資格も持っておらず、未経験者の私を採用してくださり、おかげで様々なスキルを身につけることができました。
経営哲学を共有し、従業員の意識改革に取り組む
―就職されてからの2年間で他にどのような経験を積んでこられたのか教えてください。
M.M.
弊社の育休取得率は女性100%、男性は約75%(2026年6月)で、人事として男性も100%を実現するための取り組みを展開しています。各種制度を活用するためには、まず知ってもらうことが大事です。そこで「こういう制度があるよ」「人事課に行ってみてね」といった各種制度の内容を、わかりやすく具体的なやりとりで紹介する動画を作り、社内掲示やSNSでの発信に力を入れています。

また、女性が多い職場なので、より働きやすい環境を整えるために「くるみん・えるぼし」認定の取得を目指し、現在は不妊治療と仕事との両立がしやすい職場づくりに取り組んでいるところです。
―より働きやすい環境を整えるために役立っている活動についても聞かせてもらえますか。
M.M.
従業員の意識を高める取り組みとして毎月1回、全社員を対象に「フィロソフィ勉強会」を行っています。集まった社員が5人ずつのグループに分かれ、順番制のリーダーが勉強会を進行します。
―会の名称から話し合いの内容は哲学的になるのでしょうか?
Y.K.
哲学的というほど堅いものではなく、例えば最近の勉強会では、社内の課題をテーマにグループでディスカッションし、感想文を提出しました。
M.M.
勉強会はいろいろな人の意見を聞く機会になります。同じテーマでも、人によって捉え方が異なり、一人ひとりの意見を聞くと「その考え方もありかも」と、今までの自分の意見が覆される時も結構あります。各部署からの意見を聞ける貴重な機会になっていると思います。
―異なる意見を持つ人がいることを理解するだけでも有意義ですね。勉強会を通して影響を受けていると実感することはありますか?
M.M.
魚宗フーズフィロソフィの中に「利他の心を判断基準にする」という項があります。自分さえ良ければよい❝利己の心❞ではなく、相手を思いやる❝利他の心❞で物事を見るということなのですが、何事も利他の心で考えるように普段から心掛けるようになりました。

感謝の心を養う習慣と家族的な組織文化が息づく
Y.K.
弊社では「魚宗フーズフィロソフィ❝美しい心❞と❝誠実な人格❞」を共有するため、内容をカードサイズにまとめ、全社員が勤務中は常に携帯しています。朝礼で必ず唱和するのですが、その影響なのか、従業員の方がかけてくださる言葉は温かく、優しいです。
M.M.
朝礼では従業員が順番で担当する進行役が「一日一美善」の発表をします。社員に限らず、業者さんでも、その場にいない方でも構わないのですが、どなたか特定の人に感謝の気持ちを伝えることになっています。
―貴社の経営哲学の共有、浸透で意識に変化はありましたか?
M.M.
何気ない日常の感謝も留意するようになりました。例えば、ゴミを捨ててくれた方に対しても、これまでは「ありがとう」と思うだけで済ませていたところを、ちゃんと感謝の気持ちを伝えるようになったと思います。朝礼で感謝されたいからではなくて、優しくしようと意識が変わりました。
―一日一美善により、子育て中の方や急きょ早退する方らにかける言葉も優しくなりそうですね。一連の活動を続けさせる原動力は何でしょう。
M.M.
社長が従業員の幸せを願っているということが根底にあると認識しています。家族的な雰囲気も弊社の特徴かと思います。

Y.K.
会社を表す言葉として、家族的が一番合っているかもしれないです。休みたいと言えば、嫌な顔をされることもなく休ませてもらえます。
M.M.
子どもの行事でお休みをもらう時もまったく困ったことはなく、柔軟に対応してもらえます。「それはちょっと」と言われた経験はありません。
―山本社長は「大家族主義」という環境づくりに努めていると伺っています。具体的な取り組みを教えてください。
Y.K.
望年会をはじめ社内のさまざまなイベントでは店舗の方も工場の方も、全従業員が参加することができます。

M.M.
社長との距離がとても近いです。すぐ近くにいるので毎朝あいさつに行きますし、社長も私たちの所に来て雑談します。いくつかの会社に勤めてきましたが、このようなケースはここでしか味わったことがないです。
―それは本社にいらっしゃるからではないでしょうか?
M.M.
社長は店舗や工場などにも頻繁に足を運んでいます。理由はいろいろありますが、その一つが、300人以上いる従業員一人ひとりの誕生日をお祝いするためです。誕生日には、社長自らケーキと直筆のメッセージを渡しに行っています。メッセージは決まった文章ではなく、誕生日を迎えた本人に宛てて、一人ひとり内容を変えながら時間をかけて書いているようです。
Y.K.
子どものことも一緒に考えてくださるなど、職場では主婦の悩みが結構、飛び交っています。
―日々の積み重ねで大家族主義へ導くべく努める企業風土、朝礼の進行役や勉強会のリーダーを従業員が順番で担当する自発性を高める環境に強い印象を受けました。そうした意識改革の成果が「家族との時間を大切にしながら、安心して長く働ける会社」につながっていると推察いたします。貴重なお話をありがとうございました。
▶かぞくと編集部:子育てと両立しやすい環境づくりも、魚宗フーズさんならではの家族的な風土も、継続的な取り組みを通じて自然と浸透している点が強く心に残りました。また、正社員は勤務時間を1か月ごとに自由に設定できるなど社員一人一人に沿った働き方を推進されている点がとても印象的でした。
