株式会社わたなべ生鮮館

「辞めなくても大丈夫」と後押しする―“人”が動いて、制度が活きた。 

2026.03.26

株式会社わたなべ生鮮館

住所:〒700-0944 岡山市南区泉田3丁目3番11号
電話:086-222-4147

岡山市南区泉田に本社を置き、岡山・玉野・倉敷を中心に展開する食品スーパー。鮮魚店をルーツに、鮮度の良い商品を地域へ届けることを使命としています。青果・精肉・鮮魚・惣菜を中心に、日常を支える店舗運営を続けています。

<プロフィール>左から

H.S.さん 総務部門 人事課(課長)-2児のパパ-

M.H.さん 事務-1児のママ-(時短勤務を利用中) 

時短勤務で生まれた1時間半の余裕が、心を豊かにした

―時短勤務を使って、実際に働き方はどう変わりましたか?

M.H.

8時半から17時までだった勤務が、8時半から15時半になりました。1時間半、早く帰れるようになりました。 

―1時間半の違い、体感はどうでしたか?

M.H.

めちゃくちゃ大きいです。本当に。家事にも自分にも、余裕ができたというか。以前は17時に仕事が終わって、そのままお迎えに行って、帰ったらご飯を作って……っていう感じで、本当にギリギリ。だから惣菜を買うことも多かったんです。

―今は違いますか?

M.H. 

全然違います。15時半に上がれるので、保育園のお迎えまでに自分だけの時間が持てるようになって。晩ご飯も余裕を持って準備できるから、おかずが一品増えたりして(笑)。あと、子どもに怒ることがなくなりましたね。以前は余裕がなかったから、ちょっとしたことでイライラしてしまうことがあったんですよ。

―自分の時間の使い方、教えてもらえますか?

M.H.

まつ毛のお手入れに行ったり、友達とお茶したり。自分の心の「栄養補給」ですよね。こんなことができるようになったのは、本当に久しぶりです。 

―家族のサポートはどうでしょう?

M.H.

私、ひとり親なんです。実家には父がいるんですけど、なかなか頼れる状況でもなくて。だから、この時間の余裕は本当にありがたいです。ひとりで全部回している中で、1時間半の差って、すごく大きいんですよ。

「辞めたい」のひと言が、道をひらいた

―時短勤務を使うことになったきっかけを教えてもらえますか?

M.H. 

正直、退職を考えていた時期がありました。当時パートでしたが、ひとりで育てながら、この職場で働くことに時間的にも精神的にも限界を感じていたんです。そのタイミングでH.S.さんに相談しました。

― H.S.さんは、そのとき何を提案したんですか?

 H.S.

まず、「正社員になる道があるよ」という話をしました。それと合わせて、「時短勤務が使えるよ」とお伝えしました。

M.H.

もう、めちゃくちゃいいと思って(笑)、それで残ることを決めました。あの時、具体的な道を示してもらえたことが本当に大きかったです。選択肢があるって知らなかったから、もう辞めるしかないと思っていました。

 H.S.

私自身、子どもが小さい頃は、子育てと仕事の両立がとても大変でした。当時は仕事中心の生活で、さらに子どもが発達障害ということもあって寝かしつけに苦労したりと、家庭のことが思うように回らない日々が続きました。結局、体を壊してその職場は退職しました。今みたいな子育て支援制度があれば、また違ったのかもしれない。だからこそ、今の社員には私と同じような思いはしてほしくないという気持ちが根本にあります。

― ご自身の経験からの、応援したいという気持ちなんですね。制度は、必要な人にきちんと届いていますか?

 H.S.

産休・育休で休んでいる方には復帰のタイミングで「時短勤務が使えるよ」とお伝えしています。また、妊娠の報告があった場合は、総務の女性スタッフから丁寧に案内するようにしています。全従業員が知っているわけではないので、必要な人に届けることを意識していますね。

M.H.

私もパートの頃は知らなかったです。だから、あの時相談して本当によかった。

制度があるから、働き続けられる

―4月からお子さんが小学生になりますね。仕事の面で変化はありますか?

M.H.

時短勤務は小学校入学前までの制度なので、3月いっぱいで終わりになります。4月からは通常勤務に戻る予定です。

でも今の仕事が事務なので、急に子どもの体調が悪くなっても代わりの人を探さなくていいし、自分でスケジュールを調整しやすいんです。以前、レジの仕事をしていた頃は、急な休みのたびに代わりの人を探すのが大変で、気を遣うのもしんどかった。今は有給も使いやすいし、帰りやすい。だいぶ変わりました。
それに、時短勤務を使っている今は、15時半に絶対帰るぞっていう気持ちで仕事に集中しています。優先順位をつけて、メリハリをつけて働く習慣がついたと思います。その感覚は今後も大切にしたいです。

―小学校入学後、心配なことはありますか?

M.H.

やっぱり、一人で歩いて行けるのかなって。川のそばで寄り道しそうだし(笑)。交通事故とか、いじめとか。慣れるまでは、親も子もドキドキですよね。できれば、小学生になっても時短勤務が使える期間が続けばありがたいな、というのが正直な気持ちです。

H.S.さん、今後の課題はどんなところでしょうか?

H.S.

子育て支援の制度は整っているので、本人の負担が軽くなるように、どんどん活用してほしいですね。使いやすい雰囲気をつくるには周りの理解も必要です。時間はかかりますが、こういう事例が積み重なっていくことで、少しずつ「当たり前」になっていくと思っています。

―男性の育休や時短勤務はどうですか?

H.S.

今は対象者がいないですが、もし社員の奥さんが妊娠といった情報があれば、すぐに声をかけたいと思っています。以前、店長だったころに男性社員に育休と時短勤務を勧めて取得したこともありますし、できる限り取得しやすい状況をつくれるよう、陰ながら動くようにしています。

―最後に、これから制度を使う人へメッセージをお願いします。

M.H.

絶対使うべきです。私はあの時、本当に辞めようと思っていたので。でも残ってよかったと、今は心から思っています。迷っている人には、まず相談してみてほしいですね。

 H.S.

困ったことがあったら、ぜひ声をかけてください。一緒に考えて解決していきたいと思っています。そのために、いつでも相談しやすい雰囲気でいたいと心がけています。

株式会社わたなべ生鮮館

住所:〒700-0944 岡山市南区泉田3丁目3番11号
電話:086-222-4147

岡山市南区泉田に本社を置き、岡山・玉野・倉敷を中心に展開する食品スーパー。鮮魚店をルーツに、鮮度の良い商品を地域へ届けることを使命としています。青果・精肉・鮮魚・惣菜を中心に、日常を支える店舗運営を続けています。