プロフィール(左から)
●K.K.さん 人事部(アシスタントマネージャー) -2児のママ-
●H.S.さん メディカル営業東部(サブリーダー) -1児のママ-
出産・育休からの復職が当たり前という社風。
―H.S.さんは2023年7月にご出産されて、産休・育休を経て2025年4月に復職されたんですね。
H.S.
はい、子供が1歳のとき保育園に落ちて入れなかったので、育休を延長してもらってこの期間になりました。
―最初から復職をお考えだったのですか?
H.S.
そうですね。当社では女性従業員が出産することになったとき、育休を取って復帰するのが当たり前という社風なんです。私も当然のように戻ってくるつもりでいましたし、人事の方もその前提で動いてくださいました。
K.K.
復帰が当たり前になりすぎていて、わざわざ復帰するかどうかを確認しないくらいですね(笑)。それくらい自然なことになっていて。そんな社風なので、当社にはママさん従業員がたくさん活躍しています。
―復帰後のご感想はいかがですか?
H.S.
社内に子育て経験者が多いので、いろいろとアドバイスをもらっています。まわりに同じ経験をしている人がいるので助かりますね。
―復帰後は時短勤務にされているということですが、なにかお感じになったことはありますか?
H.S.
当社にはいろいろな時短勤務のパターンがあるのですが、私はフルタイムの前後30分だけ短縮させてもらっています。でもこの朝夕の30分間がめちゃくちゃありがたくて、助かってますね。
―他の時短勤務パターンもあるんですか?
K.K.
現状、8種類の時短勤務があります。従業員の要望を聞いて取り入れているうちにそうなりました(笑)。早く来て早く帰りたい人もいれば、なるべく遅く出社したい人もいるので。あとは勤務時間の違いですね。6時間勤務の方もいます。
―制度に従業員を当てはめるのではなく、個々の従業員がより働きやすくなるように、制度設計をされてるんですね。
K.K.
どうすれば働きやすくなるかを、従業員から教えてもらっている感じですね。すべての要望は満たせないけど、みんなができるだけ気持ちよく働けるようにと思っています。
―H.S.さんは退勤後、保育園のお迎えに向かわれるわけですね。
H.S.
はい。17時半くらいですね。
―やはり日々、お子様の成長をお感じになりますか?
H.S.
仕事に復帰して一緒にいる時間が減ったことによって、すごく子供の変化を感じるようになりました。「え、自分で手、洗えるの?」みたいな(笑)。毎日どんどん変わっていきますね。
―そうした時期だからこそ、お子様との毎日を大切に過ごしたいですよね。

「家庭が一番」が共通認識になっている。
―子育てについて、パートナー様とはどのように協力していますか。
H.S.
保育園の面談など、子供の用事があるときは二人で交互に休みを取って対応しています。夫が勤めている会社は時間単位で有給休暇が取れるので、そうしたちょっとした用事のときに使えて助かってますね。
K.K.
当社も時間有休を導入したいのですが、まだ整備できておらず、今後の課題です。半日休は取れるので、現状はそれでご家庭の用事に対応してもらっています。
―H.S.さんのご経験から「もっとこういうふうになるといいな」と思ったことはありますか?
H.S.
本当は夫にも育休を取ってほしかったのですが、あちらの勤め先の事情でどうしても難しかったんです。社会全体の課題だと思いますが、男性の育休がもっと普通に取れる世の中になるといいなと思います。
―本当にそうですね。2022年から産後パパ育休(出生時育児休業)制度が始まり、また今年(2025年)からは育児・介護休業法が改正されて、より手厚いフォローがされるようになっているので、今後、男性育休がさらに浸透していくといいですね。
K.K.
当社の男性育休も増えてほしいなと思っています。
―お子様を持つ立場になって、仕事への向き合い方などで変化したことはありますか?
H.S.
自分にしかできない仕事がいくつかあったので、別の人にも対応してもらえるように、育休前から業務マニュアルを作成していました。私に限らず「誰が休んでも別の人が対応できるような環境」をつくることは大事だな、と改めて気づかされました。
―そのような職場環境が普通になってくると、子育て従業員さんだけでなく、誰にとっても更に働きやすくなるでしょうね。
K.K.
私も出産・育休からの復帰経験者なんですが、まわりの従業員がサポートしてくれて本当にありがたかったです。子育て従業員を応援してくれる会社なので、あとに続く方にも安心してほしいと思います。
H.S.
出産・育休・復帰についてまったく悩むことのない会社だと思いますね。

K.K.
もう一つ、当社の良いところだと思うのは、復帰後の子育て従業員でも責任のある仕事を任せてもらえる会社だということです。私自身、復帰後に部門長を任せてもらっています。当時、社長から「復帰従業員だからといって遠慮しなくていいよ」ということや、「働くママ従業員のロールモデルになってほしい」と言われたことを覚えています。
―トップの方がそのようなお考えをお持ちになっていると、うれしいですね。
K.K.
ずっと時短で働きたい人はそれが選べますし、職位を上げていきたい人には責任あるポジションを任せてもらえます。
―従業員それぞれの意志を尊重されてるんですね。
K.K.
私のようにフルタイムの部門長であっても、子供の用事で早く帰らなければならないときは帰っています。それが気兼ねなくできる職場なので、安心して働くことができるんです。
H.S.
それが当たり前の社風になってますね。
K.K.
私は直属の上司が社長なので、子供の用事で帰るときに社長に報告するのですが、必ず「お子さんしっかり見てやってな、家庭が一番だから」とおっしゃるんですね。その言葉にすごく救われています。
H.S.
あ、私の上司も同じこと言います! 「家庭が一番だよ」って。
―トップのお考えが浸透してるんですね。
K.K.
きっと自分が言われてきたから、部下にも自然とそう言うようになるんでしょうね。私も部下に言ってます。
―「家庭が一番」が共通認識になっているというのは、すばらしいことですね。H.S.さん、K.K.さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。

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