プロフィール(左から)
●Y.O.さん システム本部 ソリューション開発部 ソリューション開発第2グループ(課長代理) -3児のパパ-
●M.K.さん 営業本部 岡山支店 販売支援グループ(主任) -2児のママ-
●S.T.さん 管理本部 総務グループ -1児のママ-
フラットな社風で両立を柔軟に支援
―この度は、社内の男性として初めて育児休業制度を活用した3児のパパY.O.さん、キャリア採用で入社されてフルタイムで働く1児のママS.T.さん、育休後に時短勤務で復帰された2児のママM.K.さんから、育休制度の活用状況や支援体制などについて伺います。まずY.O.さんから制度活用の経緯をお願いします。
Y.O.
一番下の子が保育園に入った2020年から小学校入学の2024年3月まで、子どもの送り迎えをするために時短勤務を取得しました。時短について正直、考えていなかったのですが、上司から提案されたことで取りやすかったし、気持ちが非常に楽でした。
―どのようなシチュエーションで提案されたのでしょうか?
Y.O.
上長とのキャリア面談の際に勧められました。目標設定やその振り返りなど業務に関することはもちろんですが、毎回「何かあるか」と最後に聞いてくださいます。その時に「子どもの保育園が遠くて」と話したところ「時短勤務を取ってもよいのでは」と言われ、上司に調整してもらいました。
―上長が社員の声を聞く面談の機会は貴重ですね。
M.K.
私の場合は、上期と下期で目標設定を行う時に上長と意思の疎通を図っています。それ以外でも日常的に話す機会があり、家庭のことなど自然と何でも相談できています。社風として人との壁はあまりないような感じです。
S.T.
私はスケジュールで決められている面談ではなく、週1回くらいの頻度で、上司から「大丈夫か」と声を掛けてもらっています。仕事のこと、家庭のことなど気軽に話せています。
―S.T.さんは保育園に通うお子さまがいらしてフルタイム勤務ですね。
S.T.
2025年2月入社なのですが、就職活動では子どもの迎えに間に合う終業時間がポイントでした。自宅から会社も近く、17時半が定時なので、延長保育にかからない時間に迎えに行けるので不安はなかったです。周囲に子育てを終えた方もいらっしゃるので理解がありますし、休まないといけない時は「家族優先で」と言ってくださるので有り難いです。
―女性の出産による離職はほぼなしというデータもありますね。
M.K.
私は2人目の育休から時短で復帰して16時45分が定時なのですが、46分になったら毎日のように「何かある?」と声をかけてもらっています。一緒に働いている方々はもちろん、会社としても協力的な雰囲気なので、子育て中でもとても働きやすいです。

衛生委員会が現場の声をリアルに反映
―子育て中の社員からの声で、時間指定有給が導入されていますね。
M.K.
子どもが通う小学校では、保護者が持ち回りで通学路に立って旗当番を担当します。8時ころに終えて出社すると少しだけ始業時間に遅れ、以前は半日有給や1日有給を使っていました。それはもったいないので15分から取得できる時間指定有給があればという声がお母さんたちから上がり、衛生委員会で審議され、導入に至りました。
―労働者50人以上の事業場で設置義務がある衛生委員会が役割を果たしていますね。
S.T.
弊社では岡山と東京に設け、働きやすい職場を作るために生まれた会として毎月開催しています。メンバーは各部署からの代表10名ほどで、いろいろな意見が交わせるように半年ごとに入れ替わります。
―これまでどのような事柄が衛生委員会で取り上げられましたか?
S.T.
業務フロアのBGMや執務室の緑化についてなど多岐にわたります。
M.K.
以前の社屋の話ですが、建物内にAEDを設置しました。定期健康診断は検査項目が増えています。祝日と日曜の間に一日だけ平日がある場合は、有給休暇取得推進日を設けて休みやすくしています。
―休みが取りやすい体制が整えられていますね。有給の取得率に変化はありましたか?
Y.O.
S.T.さんの入社後、社員一人ひとりの有給について何月に何日取得しているかを毎月1回、情報公開するようになりました。あれを見ると有給が取れていない私は危機感を覚えます。他の人たちの取得状況がわかるので、いつ取ろうかと意識するようになりました。
―有給を取らなくては!とよい意味でプレッシャーになっていますね。
S.T.
以前より情報の公開頻度が増えており、上司はもちろんですが、同じ部署のみなさんで有給取得の状況を見られる環境はよいと思います。個人的にはちゃんと見てもらえて、効果があることを知れてうれしいです。

長期的なキャリアを支える独自のシフト制
―「8つの時間帯から選べるシフト」も貴社独自のシステムですよね。
Y.O.
弊社の基本的な勤務体系は8時45分から17時30分ですが、例えば子どものお迎えで少し早く帰りたい場合は出勤を早めて8時から16時30分のシフトを選択できます。出勤を遅めにしたい場合は10時から19時30分とか、勤務時間は同じで、出退勤の時間に合わせて選べる8つのシフトが用意されています。私自身は時短で完全に勤務時間を短くしていますが、お迎えだけを考えるならシフトを選ぶのも便利かなと思います。
―子育て中の方はもちろん、すべての社員の方を対象に仕事と生活の両立を多角的に支援し、働きやすい環境づくりに取り組まれていますね。
Y.O.
深夜に新しいシステムをリリースしなくてはいけない場合は、18時や19時に出社し、朝まで仕事をして翌日は休みというパターンもあります。
S.T.
深夜勤務休暇という特別休暇があるので、深夜勤務をする場合、日をまたぐ場合は翌日は休むか、前日は出社しなくてよいシフトです。連続して長時間働かなくてもよいように、誰でも単発で使えるシステムになっています。

育休制度の活用で、よりよいワークライフバランスを
―最後に育休取得を考えている方へのアドバイスやメッセージをお願いします。
Y.O.
子どもが幼いころは一緒に過ごす時間を多くとることが重要と感じています。可能な範囲で育休や時短を活用し、私でいえば妻のサポートや子どもとのコミュニケーションに充て、夫婦で協力して家事をうまく回していくのがよいかなと思います。
M.K.
子育ては今しか味わうことのできない出来事の連続で、その時間を一緒に過ごすことが一番大切だと思います。会社の方に負担をかけてしまうという気持ちになるかと思いますが、感謝しながら育休や時短を取得されることをお勧めします。
―M.K.さんは育休制度を活用する中で、罪悪感から感謝の気持ちに変わったとのことですが、詳しく聞かせてください。
M.K.
保育園からの呼び出し連絡のたびに「すみません」と言いながら帰るのですが、周りから「大丈夫だよ」「何かしておくことある?」と声を掛けてもらっています。私が休みを取る日は子どもの行事なので同じ部署の方も支店長も、「M.K.さんは休んでいる?」と私自身を気遣ってくださいます。子どもがいる社員はいろいろ守られているので、他の方の負担にならないようにとの心づもりでいます。
S.T.
私が所属する管理本部では業務の内容を全員が把握し、標準化して、誰でも対応できるようにマニュアルを整える方向に動いています。子育てに限らず介護や病気など、どなたにどのようなことが起きるかわからないので、不測の事態に備えて業務が属人化しない体制づくりは大切だと思いますし、全社的にその方向に進んでいると感じています。
―情報の共有、意思の疎通が育休制度の活用はもとより企業成長のカギを握ることを教えてもらった気がします。貴重なお話をありがとうございました。
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