株式会社中島商会

制度を味方に─和を大切にする会社のパパ育休

2026.05.11

株式会社中島商会

住所:〒700-0904 岡山市北区柳町2-2-23
電話:086-232-2711

岡山県岡山市に本社を置く、1950年創業の塗料総合商社です。
「彩りと技術」を軸に、建築や自動車、工業製品など幅広い分野へ最適な塗料と生産システムを提供しています。

<プロフィール>

N.I.さん 経理部-1児のパパ- (パパ育休2週間)

制度をしっかり理解することが力になる

―パパ育休を2週間取得されたそうですね。周囲の反応はどうでしたか?

N.I.

初めての子どもで二人ともわからないことばかりで、妻の負担が少なくなればと思い、取得しました。上司に伝えたときは「期間を延ばさなくて大丈夫?」と逆に心配されるぐらい、あっさりと受け入れてもらえました。会社の理念で「和を大切にしよう」というものがあり、他者のことを理解してくれる社員が多いです。

―創業76年目という歴史のある会社だそうですね。いろいろな時期を乗り越えてきた分、社員の皆さんで大切に思い合うという社風があるのでしょうね。

N.I.

社風としては、本当に風通しの良い会社だと思います。ただ、育休を取る時期には気を付けました。なるべく周りに迷惑をかけないよう、まとまって2週間取れる時期を選びました。

―育休中の仕事をお願いするときに気を遣ったことはありましたか?何か工夫や対策があれば教えてください。

N.I. 

コミュニケーションは日頃から取っておくことが大切で、必要なときだけ頼るのは正直あまり良くないと思っています。特に今回の育休に関しては、育休取得に対しては特別に気を遣ったわけではありませんが、仕事のお願いすることには正直気を遣いました。職場は育休に対しての理解があり相手も「いいよ、気にしないで」という感じで、自然に引き受けてくれました。

―経理部ならではの視点で、収入面についてもご自身でかなり調べられたと伺いました。

N.I.

はい、お金の部分はとても大切ですから、時間をかけて調べました。私が取得した当時は、手取りが約80%でしたが、昨年4月からは一定の条件を満たすことで給付率が引き上げられ、手取りが約100%になっています。私が取得したのは10月で、3連休の中日にあたる祝日も含まれていたこともあり、実際の稼働日数は9日間ほどでした。育児休業給付金は休んだ日数に対して支給されるので、土日・祝日も含めると、場合によっては普段の手取りより多く受け取れることもあります。そのため、申請の仕方もよく確認した上で取得しました。経理部と総務部が同じフロアで、後ろを向いたら総務部という環境だったので、聞きやすかったのも助かりました。収入の不安をなくした状態で休めたのは、本当に良かったです。

―奥様にとっても、産後すぐは体も精神的にも大変ですからね。収入面に不安なく一緒に過ごすことができて安心だったでしょうね。

N.I. 

そうですね。妻も大変な時期だったので、安心して過ごしてもらえたのはよかったです。

優しさを受ける立場になって、気づいたこと

―実際に2週間の育休中は、どのように過ごされましたか?

N.I.

産後すぐの妻は、あまり無理をしない方がよいと考え、家事はほとんど私が担当しました。子どもは生まれたばかりで外出できないため、買い出しも一人で行っていました。3人でずっと一緒に過ごす中で、広島の両親も来てくれるなど、賑やかな時間を過ごしました。

妻は本当に一生懸命に育児や家事に向き合ってくれていましたが、その分、一人で抱え込みすぎてしまうこともありました。授乳で妻が夜眠れないときは一緒に起きるなど、できるだけ寄り添うようにしていましたし、「気にしなくていいよ」と言葉で伝えるだけでなく、行動で示したいという思いで過ごしました。

―親子3人の濃密な時間だったのですね。育児の経験をして、仕事の面では、何か気づいた点や変えていきたいと感じた部分はありますか?

N.I.

育児を経験したことで、ママ社員の勤務状況の厳しさを身近に感じるようになりました。子育てでは、どうしても突発的に休まなければならない場面があります。子どもが熱を出した際には私も休むようにしていますが、急に「休みます」と伝えることは精神的な負担があり、スケジュールの調整も難しいと感じます。これまでは、社内報づくりを通じて制度利用を呼びかけたり、休む方に声をかけたりする立場でしたが、実際に温かい声を受ける側になったことで、その精神的な負担への理解がより深まりました。

―やはり実際にその立場になって実感するものがあるのですね。

N.I.

そうですね。だからこそ、「支え合いができる職場環境をつくりたい」と強く思うようになりました。もともと経理部では、業務の属人化が課題となっていました。誰が休んでも対応できるよう、業務をフォローできる体制づくりについて話しが出ています。今後は、進捗状況を共有し、円滑にコミュニケーションが取れるようにすることで、チームとして互いにフォローし合える環境をつくっていきたいと考えています。

あっという間だから─かけがえのない、その時間を大切に

―大学で幼児保育や教育を学ばれていたそうですね。実際の子育てで、感じたこと気づいたことなどありましたか?

N.I.

大学はスポーツ推薦で入学しました。そこで教育学部を選び、子どもが好きだったこともあり、「子ども発達学科」で幼児保育について学びました。学んでいたからこそ理解できることもありますが、やはり子育てには正解がなく、難しさを感じています。

また、妻と育児の時間を共有したことで、一日中子どもと向き合うことの精神的な密度の濃さを実感しました。自分が思っていた以上に、家庭を支えることにはエネルギーが必要だと気づかされました。

―これから育休を考える後輩たちへ、伝えたいことはありますか?

N.I.

「育休は単なる休暇ではなく、子育てにしっかりと参加できる時間だ」と感じています。貴重な時間だからこそ、ぜひ集中して過ごしてほしいですね。本当にあっという間です。

―育休があっという間、というだけではなく、子どもが成長する時間もあっという間ですよね。

N.I.

本当にそうですね。3ヶ月で寝返りを始めるなど、子どもの成長はとても早いと感じます。そうした成長の瞬間を一緒に過ごせる時間を、ぜひ大切にしてほしいと思います。

私は子どもを保育園へ登園をさせることが多いのですが、「子どもがまだ小さいため、少し熱があると預けられないものの、体調自体は良く元気」という場面も少なくありません。ほかに預け先がなく、やむを得ず仕事を休むことになるケースもあります。

だからこそ将来的には、リモートワークと出社勤務を組み合わせた「ハイブリッドワーク」なども含め、より柔軟な働き方の選択肢が導入されると良いと考えています。

N.I.さんが取り組んでいる対策はありますか?

N.I.

固定電話も今はクラウドPBXが普及しているので、私の方で導入できるように進めています。出社しなくても、場所にとらわれない働き方を可能にするための整備をはじめているところです。今後はテレワークなどで、働きたくても働けないという状況が改善され子育てと両立できるようになっていけばと思います。

―インタビュー中、お子さんの話になると自然と顔がほころぶN.I.さん。しっかりした調査と冷静な分析力で制度を使いこなしながら、その根底にあるのは、家族や仲間に向けられた深い優しさです。N.I.さんのような「子育ての実感を伴ったチームづくりの視点」が、これからの職場のあり方を変えていく力になると感じます。

株式会社中島商会

住所:〒700-0904 岡山市北区柳町2-2-23
電話:086-232-2711

岡山県岡山市に本社を置く、1950年創業の塗料総合商社です。
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