プロフィール(左から)
●T.S.さん
営業部 営業企画室(主事補) -3児のパパ-
●R.K.さん 営業部 営業企画室(主事) -1児のパパ-
育休を取ったことで、家事と育児に対しての意識が大きく変わった。
―T.S.さんは2023年に1ヶ月間の育休を取得され、社内で最初の男性育休取得者だったそうですね。
T.S.
はい、そうです!実は、同じ部署の先輩であるR.K.さんに勧められたことがきっかけです。
―R.K.さんはどのような思いでT.S.さんに育休を勧められたのですか?
R.K.
私も2020年に子供が生まれ、一人目の子でしたが、妻の苦労を見ていました。T.S.君のところは三人目のお子さんでしたので、かなり大変だろうと思い、ぜひ育休を!と勧めました。
T.S.
自分からは言い出せてなかったと思うので、先輩から勧めてもらいとても感謝しています。
R.K.
私も自分に子供がいなければ育休取得について考えなかったかもしれません。それに加えて、近年は社内でも育休取得を勧めるアナウンスがされています。誰かが先陣を切れば、他の人が後に続きやすくなるだろうという考えもありました。

―業務の引き継ぎなどはスムーズに進みましたか?
R.K.
私たちが所属している営業企画室は新規取引先の開拓を行う部署なので、他の部署よりも比較的、業務の引き継ぎがしやすいという面はあったと思います。それでも初めてのことでしたので、いろいろと準備を整えました。残ったメンバーにとっても「人が抜ける」ということを経験する良い機会になったと思います。
―組織の成長の機会にもなるわけですね。
R.K.
はい。周りのメンバーがその状態に対応するためのノウハウを得るというメリットがあると思います。
T.S.
私だけでなく、社員のみんなにとっても男性育休が初めてだったので、何をどう準備すればよいのか、最初すぐには分からなかったです。
R.K.
上司も総務の担当者も、この機会に経験を積むことができたと思います。
―実際に育休を経験して何か感じたことはありますか。
T.S.
恥ずかしながら、それまで私は自分で料理をすることがほとんどありませんでした。育休を機に「ちゃんと料理を覚えよう」と取り組み、他の家事についても今まで以上に細かい目線で作業をするようになりました。家事・育児全般に対しての意識が変わったと思います。これは私にとって大きな変化でした。
―それはすばらしいことですね。
T.S.
そのおかげで復職後も、妻が体調を崩したときは私が料理をつくったりと、フォローすることができています。育休というきっかけがなければ、こんなふうに変わることができなかったかもしれません。
R.K.
私も日常的に家事をしますが、妻のアシスト的な意識でやっていてはいけないと思っています。男性が主体的に家事に取り組むことは大切だと思います。

同僚から「育休を取ってくれてありがとう」と言われた。
―育休について、奥様はどのようにおっしゃっていましたか?
T.S.
まず育休の取得を勧めてくれたR.K.さんへの感謝がありました。上に子供が二人いるので、本当に助かったと言っていました。そのとき一番上の子が4歳でちょうど難しい時期でしたので、そのタイミングで私が一緒にいることができたのもよかったと思います。
R.K.
復職したとき、T.S.君が「子供との距離が縮まりました」と言っていたのが印象に残っています。私も子供を持って、そうした目に見えない部分の大切さを感じます。
―同じ育休でも、一人目のお子様の場合と、上にお子様がいる場合とでは感覚が違うかもしれませんね。
T.S.
そうですね。家族とのコミュニケーションの時間が増えてよかったです。
―お子様と過ごす中で、好きな時間はありますか?
T.S.
夜、寝るときに絵本の読み聞かせをしているのですが、その時間がとても好きです。
―育休中に不安に感じることはありませんでしたか?
T.S.
やはり仕事のことは気になっていましたが、メールやGoogleドライブなどを使って情報共有をしてもらっていましたので、状況が把握できて安心でした。
―復職後、印象に残っていることはありますか?
T.S.
同僚から「育休を取ってくれてありがとう」と言われたことが、とても印象に残っています。一人じゃなく複数の方から「みんなが育休を取りやすくなります」と言われました。
R.K.
今年(2025年)、別の部署から男性育休取得者が出ました。後に続く人が出てきてよかったです。ゼロか一かの差は本当に大きい。T.S.君のご家庭だけの話ではなく、それ以上の効果があったと思います。
T.S.
良い前例をつくることができてよかったです。復職後、営業先でお客様と話しているときに「育休を取ったんですよ」と言うと、「さすが岡山土地倉庫さんは違うねえ」と感心されて、誇らしく思ったことがありました。みなさんポジティブな反応をしてくださいます。
R.K.
私たち物流業界全体の課題でもあると思いますので、外部の方も含めて少しでも良い影響を与えることができたらうれしいですね。
―今後も男性育休取得者が増えていきそうですね。
T.S.
部署を問わず、男性育休を取ろうかどうしようかと迷っている人がいたら、全力でアドバイスするつもりです。経験者としてたくさんお話しすることができますので、ぜひ声をかけてほしいですね。
R.K.
当社は、昔は女性社員の採用が少なかったのですが、近年は男女同じ比率で採用しています。働きやすさという面でも、育児を理由とした所定外労働(残業)の免除対象を、法律上の「小学生未満」から「小学校3年生まで」に拡大したり、育児時短勤務についても同様に「小学校3年生まで」利用可能にしています。産休・育休を経て復職される女性従業員も、安心して働ける環境が整っていると感じます。

―T.S.さん、R.K.さん、貴重なお話をありがとうございました。
岡山土地倉庫株式会社
住所:岡山市北区柳町1丁目1-27 TOCHビル岡山市役所筋2F
電話:086-948-9606
岡山土地倉庫は、岡山県を中心に国内外で事業展開するSUENAGA Group12社(従業員約2,500名)の一員です。保管、流通、加工、運輸・配送、情報のサービスを統合。岡山を拠点に物流コンサルタントとして高付加価値サービスを展開しています。