プロフィール
●M.K.さん 西日本営業推進課 -4児のママ-
目次
社員の「働き続けたい」を育む、グロップの柔軟な社風と制度進化
─産休・育休を取得した経緯を教えてください。
M.K.
産休を取得したのは入社2年目の8月でした。上司や会社に報告するのはまだ 1 年目の時。入社してやっと仕事に慣れてきたぐらいなのに、なんて言われるだろうという不安はすごくありました。だけどこのまま辞めてしまうのは中途半端に思えて…辞めたくないと思いました。
だから、もし会社に了承していただけるのであれば復帰したいという気持ちを、上司に素直に伝えました。そうしたら全然問題ありませんでした。最初に報告した時に、上司は無言でハイタッチしてくれました。それが今でも心に残っています。
―そのハイタッチは、仕事を続けるという思いを後押ししてくれ、会社も「受け入れているよ」という温かい雰囲気を象徴しているようですね。
M.K.
はい。私が入社した9年前、その当時はこちらの岡山駅前オフィスでまだ産休・育休の実績はあまりなくて、私が二人目でした。実績は少なかったですが、取っちゃいけない、取るとまずいという雰囲気は全くありませんでした。
―今では産休・育休取得は100%だそうですね。
M.K.
今は働くママさんが多いので、当たり前に取りやすい雰囲気になっていると思いますし、皆さん職場に戻ってこられていますね。会社全体で、子育て支援制度を気兼ねすることなく利用できる雰囲気づくりをしてくれています。例えば、私の復職の際には、「無理しないでね。きっと休みがちになると思うから、まずはゆっくりでいいよ」と、周囲からあたたかい言葉をかけてもらいました。

それぞれの家庭の事情に寄り添えるー子育て支援のかたち
―M.K.さんのこれまでに利用された支援制度を教えていただけますか?
M.K.
これまでに、産休・育休をはじめ、看護休暇、育児休暇、時短勤務、所定労働日数の短縮(週4日勤務を1年間)、テレワークなどさまざまな制度を活用してきました。社内報で制度の紹介があったり、ガイドブックも社内システムから自由にダウンロードできます。制度が更新された際には必ず会社から発信があり、「これいいな、活用しよう」と気づくきっかけにもなっています。
男性の育休取得も積極的に呼びかけられていて、最近では25日間取得された方もいます。長い方では約半年という期間の方も。若手社員にも良い刺激になっています。
こういった制度は、どれも使いやすく私たちに寄り添ってくれていると思います。
例えば看護休暇は法定より長く小学校6年生まで利用でき、独自制度の育児休暇も就学前まで取得できます。時短勤務も30分刻みで選択でき、家族の事情に合わせた働き方が可能です。今ある制度に当てはめるのではなく家族の状況に合わせて、会社がきめ細かく取りこぼしがないように対応してきた結果だと思います。
―「週4日勤務」は比較的新しい制度のようですが、この選択肢が生まれた経緯はどのようなものでしょうか
M.K.
長男が就学前に週1回の療育送迎が必要になった時、その時間を取れなかったんですね。一瞬「会社を辞めた方がいいのかな」という思いが頭をよぎりましたが、まずは上司に相談してみました。事情説明したうえで「週4日という働き方はできないですか? やっぱり子どものことを優先したいです」と伝えました。その時「今は制度としてはないけれど、上にかけ合ってみます」と社内で相談していただきました。
私だけの声ではなかったかもしれませんが、これを機に「正社員のまま週4日勤務できる」という所定労働日数の短縮制度が新たに整備されました。その分給与は少し減りますが、正社員のまま仕事を続けられるという選択肢が生まれ、当時の私はパートとなることも覚悟していたので、本当に嬉しかったです。おかげで一年間の療育は精一杯頑張ることができました。
―育休から職場復帰した時はどのような働き方でしたか?
M.K.
会社から営業職を内勤のコーディネーター職へ、また勤務地の変更といった提案があり仕事と子育てを無理なく両立しやすいようにと配慮してくれました。それらも選択肢としての提案であって、私たち社員の希望と状況に合わせた調整をしていただける柔軟性が嬉しかったですね。
うちは子どもが4人、小さい頃は体調不良も家族でつぎつぎにうつっていき、1ヶ月のうちほとんど出勤できなかったということもありました。でも、こんな時も看護休暇があったので有給を減らさずに休めたり、緊急時にはテレワークにしたりと、手厚い制度にとても助けられています。

罪悪感なく「家庭優先」を叶えるー持続可能なキャリアと、後輩たちへのメッセージ
―仕事と子育ての両立について感じることはありますか?
M.K.
私は家庭を最優先にしています。もちろん仕事も好きで、両立のために努力もしていますが、今いちばん大切なのは子どもたちです。そんな私が安心して働き続けられるのは「家庭を優先していい」と背中を押してくれる会社の存在が大きいです。その言葉に支えられ、罪悪感を抱えることなく家庭と仕事を両立できていると感じています。子育てを通じて、私は「なんとかなる」というマインドを身につけたと思っています。
仕事上の失敗を引きずらなくなり、職場と家庭の切り替えも上手になりました。以前は、仕事も家庭もやみくもに一生懸命頑張って自分の許容範囲を越えたこともありましたが、そういった時期を乗り越えて、「今はこれくらい」が家庭にも仕事にもちょうどいいというラインが見えるようになりました。もちろん、家族やそれぞれの実家からのサポートもあって、うまくバランスがとれていると思います。
―4人のお子さんの子育てと仕事の両立は、M.K.さんご自身の頑張りと、ご家族や会社のサポートがあってこそですね。この会社で正社員を続けてきて、これから先もずっとこの会社で働き続けたいと感じますか?
M.K.
そうですね。今の仕事も大変ではありますが、楽しさも勿論ありますし、なにより一緒に働いている職場のみなさんが大好きです。本当に楽しい人ばかりで今後もずっとこの会社で働きたいなと思っています。仕事柄、学生さんとも話す機会が多いのですが、どこの会社に行ったとしてもライフイベントは必ず起きるのだから、長く働ける会社を選んだらいいんじゃないかな、ということを伝えています。
―働くママとしての大切な視点ですね。
M.K.
社内でもだいぶ年長になってきたので、これから入ってくる子たちにとって「働くママのお手本」になれたらな、という思いはあります。自分の時には身近にいなかったので、「働くママ」をイメージしづらく、迷うこともありました。お手本というか身近なママ先輩としてこういう選択肢もあるんだよ、と伝えていけたらいいですね。

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